IoTへの第一歩に貢献する「マルチ・データボックス」プログラムレスでシステム構成も簡単
表示器メーカーならではの視認性と接続性が強みのPro-face。他社にはないIoTソリューションを提供いたします。
今回ご紹介するマルチ・データボックス(以下MDB)は、事務所(上位)と現場(下位)とをつなぐIoTゲートウェイとして活躍する製品です。新しい情報活用のカタチを、事例を交えてご紹介いたします。
IoT化はまだ先とお考えのお客様にこそおすすめ
「将来的にはIoTを考えているけれど、今すぐには予算が取れない。」
「現場の装置がまだ動いているのでIoT導入はまだ先だ。」
そんなお客様にこそ、IoTへの第一歩としてPro-faceのMDBの導入をおすすめします。
デジタル社は長年に渡り、プログラマブル表示器を通じて装置、設備、更には工場全体の見える化に貢献してきました。その結果、プログラマブル表示器は製造現場と情報系部門とを繋ぐゲートウェイとしての役割を果たすこととなり、現在ではIoTのゲートウェイとしての役割を担っています。
MDBを周辺機器に直接接続すると、その機器のデータを全てMDBに収集することができます。プロトコル数が強みのデジタルだから、古いPLCを使用されている設備や、PLCだけでなく様々な周辺機器ともつながります。I/Oも標準搭載していますので、お客様の設備に合わせた最適なIoT化をサポートします。
マルチ・データボックスの特長
遠隔で画面表示が可能
他社との決定的な違いは、表示器ならではの視認性とプロトコル数です。MDBでは、一見すると画面がないですが、バーチャルHMIとしてMDBに画面データが内蔵されています。そのためPCやタブレットでその画面を表示させることが可能です。
プログラム不要でかんたんマネジメント
MDBを用いたデータ収集のシステム構成はいたってシンプル。現場のPLC、もしくは周辺機器とつなげるだけです。Ethernet標準搭載なので、上位PCにデータを取り込むこともプログラムレスで行えます。さらに、併せてPro-Server EX(同社データ収集ソフトウェア)を使用すると、製造設備データをプログラムレスでマネジメントすることも可能です。
自社アプリにもデータを直接格納できる
MDBをIoTゲートウェイとして既存設備に導入すると、現状の設備を変更することなく、上位と下位とをつなぐことが容易になります。したがって、PLC側でロギング機能を設けたり、上位システムへデータ転送するためのFTPサーバーを準備したりすることなくデータの活用が実現できます。
また、Pro-Server EXのAPI(Application Program Interface)を使用すれば、ユーザーアプリケーション(Visual Basic、Visual C++等で作成したもの)からPLCデバイスを直接読み出したり書き込んだりできます。
活用事例
既存PLCのデータ収集をMDBで行うことで、お客様の以下の問題・課題を解決することができました。
・現場データを上位に格納したいだけなので、表示は必要ない。
・自社アプリケーションへデータを格納することが容易にできない。
・FTPを使えばパソコンにデータを格納することはできるが、直接自社アプリケーションにデータを格納できるようにしたい。
主な仕様