現場のIoT化に貢献するシンクライアント端末「SP5000-Web」が登場!データの一元管理でメンテナンスも簡単に
株式会社デジタルは、SP5000シリーズの新商品「SP5000-Web」を9月1日に発売しました。今回は、SP5000シリーズの特長とともに、シンクライアント端末として使用できるSP5000-Webについてご紹介します。
開発背景
近年、製造現場での効率改善のため、装置の高性能化、IT化が実現されています。それを受け、製造現場で取り扱われるデータ量はますます増え続け、それらのビックデータを活用して製造現場のスマート化を模索する動きが出てきています。
そこで製造現場とオフィスで発生するビックデータの活用によって、生産効率の改善を実現する全く新しいインターフェイスSmart Portal(スマートポータル)「SP5000シリーズ」を開発しました。
SP5000とは
SP5000シリーズは、操作パネルの表示器として採用できるインターフェイス端末です。幅広いニーズに対応するためモジュール構造を採用しています。7種類のディスプレイモジュール、2種類のボックスモジュールを用意しており、用途に合わせて13パターンから最適な組み合わせを選択できます。
ディスプレイモジュールは、マルチタッチやオートスケールといった独自機能が充実したプレミアムディスプレイ(15型・12型・10型の3サイズ)、16:9のワイドサイズで表示画面を広く使えるアドバンスト・ディスプレイ(12型ワイド・10型ワイド・7型ワイドの3サイズ)から選択できます。
ボックスモジュールは、専用機でWindowsアプリケーションが使えるオープンボックス、高速表示・高速処理を追求したパワーボックスの2種類から選択できます。
製品の特長
情報を最適に活用
SP5000シリーズは、製造現場で使われる制御機器とプログラムレスで直接接続できるので、機器情報の収集活用に便利です。また、Windows上で動作するアプリケーションにも対応しているので、マニュアル確認やデータ分析などオフィスで使用しているアプリケーションやデータを製造現場でもそのまま使えます。
安全に情報アクセス
イーサネットポートを2ポート搭載しており、SP5000シリーズをゲートウェイとしてオフィスと工場のネットワークを2つのIPアドレスで物理的にセグメント化できます。そのため、オフィスと工場を安全につなぐゲートウェイサーバーとして使うことができます。
簡単セットアップ
SD/CFastカードに画面データをコピーしてSP5000シリーズに挿入するだけで起動できます。量産時に1台ずつPCから画面転送する時間と手間が省けます。さらに、15型・12型・10型のどのサイズにでも展開が可能なオートスケールに対応しており、サイズごとの画面データ作成が不要になります。
セットアップも修理も現地対応できるので、時間・工数・コストを抑えることが可能
NEW!SP5000-Web
近頃、IoTという言葉を耳にする機会が増えています。IoTが頻繁に謳われると同時に、「シンクライアント端末」という言葉もクローズアップされるようになりました。そのシンクライアント端末としてお使いいただけるのが、デジタル社の「SP5000-Web」です。
シンクライアントとは
サーバー側でデータの一元管理を行い、現場で使う端末では必要最小限の機能しか持たないシステムを構築することをシンクライアントといいます。
シンクライアントを導入することのメリット
◆端末を設置するごとの画面作成が不要
◆端末故障時には、ハード交換のみで済む
◆サーバー側でデータを一元管理しているので、現場の端末を簡単に増設可能
◆システム変更をする際は、サーバー側だけでよい
SP5000-Webの役割
SP5000-Webは、Windows Embedded Standard 7搭載、IE11標準採用のシンクライアント専用端末としてお使いいただける製品です。
従来のPCと比較して余計な機能がない分、メンテナンスも簡単に行えます。本体では、表示器専門メーカーとしての強みである耐環境性に優れている為、生産現場に適しています。必要なデータはサーバー側で管理し、現場はシンプルに管理したいというお客様にも最適です。
ラインアップ
Advanced Display
SP-5400WA
- サイズ
- 7型 WVGA:800 × 480
- 外形寸法(mm)
- W203.6 × H148.6 × D36
- パネルカット(mm)
- DW190×H135
SP-5500WA
- サイズ
- 10型 WXGA:1280 × 800
- 外形寸法(mm)
- W268.5 × H198.5 × D67
- パネルカット(mm)
- W255 × H185
SP-5600WA
- サイズ
- 12型 WXGA1280 × 800
- 外形寸法(mm)
- W308.5 × H230.5 × D67
- パネルカット(mm)
- W295 × H217
Premium Display
SP-5500TP
- サイズ
- 10型 SVGA800 × 600
- 外形寸法(mm)
- W272.5 × H214.5 × D67
- パネルカット(mm)
- W259 × H201
SP-5600TP、SP-5660TP
- サイズ
- 12型 XGA1024 × 768
- 外形寸法(mm)
- W315 × H241 × D67
- パネルカット(mm)
- W301.5 × H227.5
SP-5700TP
- サイズ
- 15型 XGA1024 × 768
- 外形寸法(mm)
- W397 × H296 × D67
- パネルカット(mm)
- W383.5 × H282.5
仕様
Display Module
Advanced Display
- 表示フォーマット
- ワイド(16:9)
- 表示色
- 262,144色
- タッチ方式
- アナログ抵抗膜
- スケーリング表示
- -
- 照度センサー
- -
- 前面USBポート
- -
- 耐環境性能
- IP65F / IP66F / IP67F
- 電源電圧
- DC 12~24V(マルチ電源)
- 使用環境温度
- 0~60℃
Premium Display
- 表示フォーマット
- 4:3
- 表示色
- 16,777,216色
- タッチ方式
- アナログ抵抗膜(マルチタッチ)
- スケーリング表示
- 可能
- 照度センサー
- 有
- 前面USBポート
- Type A (V2.0)×1、 Mini B (V2.0)×1
- 耐環境性能
- IP65※
- 電源電圧
- DC 12~24V (マルチ電源)
- 使用環境温度
- 0~60℃
※ オプションの Enhanced Front USB Cover を装着することによってIP65F / IP66F / IP67F に準拠します。
Box Module
SP-5B40FT
- CPU
- Intel Atom E6x0 1.3GHz
- OS
- Windows Embedded Standard 7 SP1 (32bit)
- ブラウザ
- Internet explorer 11
- シリアルポート
- ×2 (RS232C/422/485, D-sub9 オス) ※1
- イーサネットポート
- ×2 (10/100/1000Base-T) ※1
- USB
- Type A (Ver. 2.0)×3 / Mini B (Ver. 2.0)×1
- RGB出力
- DVI-D (24 pin)×1
- その他
- Speaker (モノラル)、Line OUT / MIC or Line in (mini jack)
- メインストレージ
- CFast カード16 GB (空き領域:約5.25GB)
- セカンドストレージ
- CFast×1、SD/SDHC×1
- プリインストールソフトウエア
- Word Viewer / Excel Viewer / PDF Viewer
- メインメモリ
- DDR2 SDRAM 2GB
- ビデオメモリ
- 最大64MB (UMA方式)
- 補助入出力 (AUX)
- アラーム出力/ブザー出力:1点
- 電源電圧
- DC12~24V (ディスプレイモジュールから供給)
- 使用環境温度
- 0~60℃
- 保存周囲温度
- -20~60℃
- 外形寸法
- W188×H131×D45mm(W7.4×H5.16×D1.77in.)
- 重量
- 0.9kg(1.98lb) 以下
- 制限事項
- ・Aero機能無効&デスクトップのテーマの設定の変更はできません
・システム設定ダイアログを表示制限有り
・自動再生機能(USBなどの)無効
・新規ユーザーの追加はできません
・画面の電源OFFとスクリーンセーバー機能を同時使用ができません
・デジタル製標準品以外のストレージは非サポートです(システム/データともに)
・時計の設定を変更した際、必ず、再起動またはシャットダウンを行う必要があります
・SP5000-Web本体を操作するためのAPIの提供はありません
※1 最大4ドライバーまで利用可能