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OPC UAの各業界における事例|シーメンス

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工作機械業界ではUMATIと呼ばれるコンパニオン仕様が作成され、ロボット業界ではROBOTICSと呼ばれるコンパニオン仕様が作成されています。今後の業界標準として注目されている事例をご紹介します。

工作機械業界の事例

工作機械業界ではUMATIというコンパニオン仕様が作成され、今後の業界標準として注目されています。

2019年9月にドイツで行われた展示会では、複数の日本企業を含む70社が参画し、全部で110台の装置情報をクラウド上でリアルタイムに確認できるデモを行いました。

ロボット業界の事例

ロボット業界でも同様にROBOTICSと呼ばれるコンパニオン仕様が作成されています。 2018年6月に開催されたAutomatica展示会では、9社のロボットメーカー・コントローラメーカーがそれぞれROBOTICS通信仕様でシーメンス製クラウドプラットフォームのMindsphereに情報を集め、クラウド上でリアルタイムの稼働状況を確認できるデモを行いました。

現在公開されているROBOTICSのバージョンではロボット状態のモニタリングが主な目的ですが、今後のバージョンアップではTSN(Time Sensitive Network)をベースとしたロボット制御も可能となる予定です。

OPC UA Server設定方法

シーメンス製PLCをOPC UAのServerとして使用する場合の設定はとても簡単です。 PLCデータの定義画面に表示されるリードアクセス・ライトアクセスのボックスをチェックするだけで、OPC UA Serverとして通信するデータを設定できます。

OPC UA Serverとしてコンパニオン仕様に対応する場合は、SiOME(Siemens OPC UA Modeling Editor)という無償ソフトウェアで簡単に設定ができます。

SiOMEではコンパニオン仕様として提供されるXMLファイルを読み込み、マウス操作のみでPLCデータとのリンク付けを行うことができますので、PLC側のデータやプログラムを一切変更することなくコンパニオン仕様の対応ができます。

また、コンパニオン仕様で定義された情報モデル構造をそのままPLCデータにコピーすることも可能ですので、柔軟にコンパニオン仕様の実装ができます。

OPC UA Client設定方法

OPC UA Clientの設定はServerとは異なり、PLC内でプログラムを組む必要があります。 シーメンスではPLCOpen準拠のOPC UAクライアント用ファンクションブロックを標準ライブラリとして準備していますので、ファンクションブロックのパラメータ設定だけで簡単にOPC UA Clientの実装ができます。

OPC UA対応の機器構成例

OPC UA通信ゲートウェイとしてPLCを使用する場合の機器構成例を下図に示します。 こちらの構成でOPC UAのServerとClientに同時に対応することも可能です。

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