電力線伝送装置 PLINE (AC100/200Vタイプ) | 東朋テクノロジー
「PLINE」電力線伝送装置とは
東朋テクノロジーの「PLINE」は、既設の電力線に高速データを乗せて送る技術を搭載した伝送装置です。
「PLINE」の仕組みは、電力会社から供給される交流商業電源周波数(50/60Hz)(図中A)に、短波帯の高周波周波数を非常に小さな電圧(図中B)として2つの周波数を掛け合わせ(重畳)信号変換(図中C)を行います。
情報の取り出しは、短波帯周波数と交流商業電源周波数の差が大きいため、干渉することはなく重なり合ったPLC信号分のみを容易に分離し(図中D)取り出せます。
「PLINE」について、動画をご覧ください。
PLINEの特長
- 電力線の利用によりネットワーク工事なしで実現
- マルチホップタイプで長距離通信が可能
- EthernetとRS485を同時通信
マルチホップとは
システム構成例
PLINE 電源重畳タイプ(AC100/200Vタイプ)
標準タイプ
- 型式
- TH-PLC-ACI(屋内)
- TH-PLC-ACO(屋外)
- 通信距離
- 100~200m
- I/F:電源ライン 伝送部
- 対応電源ライン:AC100V/200V
周波数帯域:2~28MHz
PHY速度:240Mbps MAX(理論値)
セキュリティ:AES 128bit
- I/F:Ethernet
- 規格:10BaseT/100BaseTX, AutoNegotiation, AutoMDI/MDI-X
対応プロトコル:TCP/IP(IPv4/IPv6)
通信速度:95Mbps(1:1通信時 UDP)
接続台数:128台
- I/F:RS485
- -
マルチホップタイプ
- 型式
- TH-PLC-ACIM(屋内)
- TH-PLC-ACOM(屋外)
- 通信距離
- 標準タイプの10倍(最大10ホップ時)
- I/F:電源ライン 伝送部
- 対応電源ライン:AC100V/200V
周波数帯域:2~28MHz
PHY速度:240Mbps MAX(理論値)
セキュリティ:AES 128bit
- I/F:Ethernet
- 規格:10BaseT/100BaseTX, AutoNegotiation, AutoMDI/MDI-X
対応プロトコル:TCP/IP(IPv4/IPv6)
通信速度:35Mbps(1:1通信時 UDP)
接続台数:1024台
- I/F:RS485
- -
標準タイプ(Rタイプ)
- 型式
- TH-PLC-ACIR(屋内)
- TH-PLC-ACOR(屋外)
- 通信距離
- -
- I/F:電源ライン 伝送部
- 対応電源ライン:AC100V/200V
周波数帯域:2~28MHz
PHY速度:240Mbps MAX(理論値)
セキュリティ:AES 128bit
- I/F:Ethernet
- 規格:10BaseT/100BaseTX, AutoNegotiation, AutoMDI/MDI-X
対応プロトコル:TCP/IP(IPv4/IPv6)
通信速度:95Mbps(1:1通信時 UDP)
接続台数:128台
- I/F:RS485
- 通信方式:半二重方式
通信速度:1200~230400bps(初期値115200bps)
パリティ:奇数/偶数/なし(初期値 なし)
ストップビット:1bit/2bit(初期値 1bit)
データ長:7bit/8bit(初期値 8bit)
終端抵抗:終端抵抗をスイッチで切換
コネクタ信号:A:信号+, B:信号-, G:GND
接続台数:32台(本機含む)
PLINE 非電源重畳タイプ(DC24Vタイプ)はこちら
電力線通信専用ノイズフィルター
オプションで、電力線通信専用ノイズフィルター(型式:TH-PLC-NF1)をご用意いたしました。
電力線通信において同じ電力線に接続された負荷の影響による信号の減衰・通信距離の低下を抑制し、安定した通信速度を得ることができます。ノイズカットのみならず、インピーダンスアッパーの機能も兼ね備えています。
インピーダンスアッパーとは
信号はインピーダンス(電気抵抗)の低い方へと流れていくので、低インピーダンスのものが繋がっていればそちらへ信号が吸い込まれてしまいます。それを防ぎインピーダンスをアップさせるものを「インピーダンスアッパー」と呼びます。