コンテック 組込み用無線LANモジュール FXE5000
「切れない無線LANの追求」をコンセプトにメッシュWi-Fi/スマートローミングの新機能を搭載、Wi-Fi 6Eに準拠したコンテック組込み用無線LANモジュールFXE5000をご紹介します。
コンテックのFXE5000イーサネット通信機能を持つ機器をWi-Fi対応化する名刺サイズのモジュールです。CPU内蔵のボードコンピュータに、Wi-Fi化に必要な無線LANドライバ、TCP/IPプロトコルスタック、暗号化/認証セキュリティの機能を実装したインテリジェントタイプです。ケーブル接続するだけでイーサネット通信機器を簡単にWi-Fi化することが可能で開発コストを大幅に削減することができます。
主な特長
Wi-Fi 6E (IEEE 802.11ax) 準拠の高速・低遅延通信
実効スループットが大幅に向上、データ送受信が Wi-Fi 5 (800Mbps) と比べて1.2倍 (1Gbps以上) に高速化されました。OFDMA (Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、MU-MIMO(Multi-User MIMO)、といった新たなテクノロジが実装され、多くの子局を同時に利用する場合に発生していたスループットの低下や遅延が大きく改善されました。従来の2.4GHz帯、5GHz帯に加え、新たに6GHz帯が使用可能となることで電波干渉が減り、より高速で安定した通信環境を構築することができます。
メッシュWi-Fiネットワーク
1つのネットワークグループ (ESSID)を複数のアクセスポイントで網の目 (メッシュ) 状の通信経路で構成するメッシュWi-Fiネットワーク機能を搭載しています。
通信経路のどこかで障害が発生しても、自動的に最適な代替経路を確保して通信接続を維持するなど、障害に強いネットワークを構築できます。アクセスポイント間も無線接続ですので、アクセスポイントを増やすだけで簡単に通信エリアを広げることができます。
スマートローミング (二重化)
通常1つの無線接続での通信を2つの無線接続 (二重化)に拡張して通信するデュアルステーションモード」を搭載しています。一方の無線接続が途切れても、もう一つの無線接続があるため、ローミング中にデータ通信が途絶えることがありません。「切れない無線LAN」を追い求めるコンテックが独自のチューニング技術が高次元のローミングを実現しています。
ステーション(子局)やアクセスポイント(親局)、リピータに切り替え可能
モード切り替えにより、ステーション(子局)だけでなくアクセスポイント(親局)やリピータとしても運用可能。アクセスポイントや中継機として使用できます。 また、デュアルステーション機能を5GHz/6GHzインターフェイスと2.4GHzインターフェイスを同時に使用することができます。
WPA3/WPA2/WPAやWEPと併用可能な独自暗号化技術WSLを搭載
高度なセキュリティ規格WPA3/WPA2/WPAやIEEE802.1X認証に加え、これらと併用できる独自暗号化技術WSLを搭載しています。また、MACアドレスフィルタリング、ESSID隠しにも対応しています。
VLAN、仮想AP機能など多彩な機能を搭載
仮想的なネットワークを構築するためのVLAN機能や、1台のAPに仮想的な複数のAPとして動作させ、異なるセキュリティ設定が行える仮想AP機能を搭載しています。また、イベントログを大容量保存可能です。 ※VLAN機能はファームウェアのバージョンアップで対応予定。
主な仕様
無線LANユニット
- タイプ
- アクセスポイント (親局)、ステーション (子局)、リピータ
- 対応周波数帯
- 6GHz、5GHz、2.4GHz
- 対応無線LAN規格
- IEEE802.11ax、IEEE802.11ac、IEEE802.11n、IEEE802.11a、IEEE802.11g、IEEE802.11b
- PoE
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アプリケーション
関連リンク
- FXE5000紹介ページ(contec.com)